家のエネルギー収支が正味ゼロ、あるいはプラスになる住まい ZEH。断熱性・省エネ・創エネを3つの柱にして、日々の暮らしで消費するエネルギーよりも、我が家で創りだすエネルギーの方が多い…家計だけでなく、地球にもやさしい住宅です。
快適性や資産の面でも
ZEHを語るうえで、家計にやさしい・地球にやさしい・エネルギー収支がゼロというフレーズが表に出てきがちですが、それ以外にもZEHにはメリットがあります。
快適性向上
ZEH世帯にとったアンケート結果の中で、「以前より涼しく暮らしやすい」「快適な住まいが実現できた」という意見が多く寄せられているようです。断熱性を高めたり、換気を工夫するなど自然の力を利用することで、光や風の心地よさを感じることが快適性につながっているのかもしれません。日々、節約に追われなくてもいいという心理的解放も、快適性の向上に含まれるかもしれませんね。
ヒートショック予防
室内のヒートショックによる死亡者数は、年間約17,000人。交通事故死の約4倍といわれています。高い断熱性能をもつZEHでは、家全体の寒暖差が少なくすむので、ヒートショックのリスクを軽減することができます。
災害に強い
ライフラインが滞ってしまう地震などの災害時にエネルギー面で自立をしていると、数日間自宅で生活することも可能です。太陽光発電や蓄電システム、エネファームなどを駆使して、日頃から工夫した電気の使い方をしていくことも、非常時に備えて大切かもしれませんね。
売却時に有利
平成28年から、住宅の省エネ性能を評価する「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」が施行され、不動産評価の一項目に加わっています。また、平成29年4月からZEHマークの認証表示がはじまっており、将来、家の査定時に「ZEH以前」「ZEH以降」として、売却価格が線引きされる可能性もあります。省エネ性能の高いZEHは、資産としての価値を長く保ってくれるようになるかもしれません。
エネルギー収支の観点以外でも、ZEHにはメリットがあります。費用対効果も加味しながら、家を建てる計画のある方は、ZEHにするか検討されてみてはいかがですか?