譲渡所得は売却価格から売買にかかった費用を差し引いて計算
一般的に人が収益を手に入れると、所得として税金がかかる対象になる。サラリーマンに毎月支払われる給料が代表的なもので、給与所得のもとになるが、ほかにも自営業者の事業所得や、所有する賃貸住宅から家賃収入(不動産所得のもとになるもの)、懸賞が当たったときの当選金(一時所得)などいろいろある。
不動産を売却したときには、手に入れた利益(売却益)が「譲渡所得」として課税の対象になる。注意したいのは、売却益=売却金額(売った金額)そのものではないということだ。譲渡所得はあくまで利益なので、その不動産を手に入れたり売ったりしたときの費用を売却金額から差し引く必要がある。費用の中にはその不動産を買ったときの金額も含まれる。
つまり、譲渡所得を計算式で表すと以下のようになる。