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たまるログ

ウッドショック

スタッフブログ

最近よく耳にするお家造りに頭が痛い言葉、ウッドショック。

現在木材が足りなく、金額も大変高騰しています。

なぜこんな現象が起こったかというと、

木材の高騰の大きな要因となったのは、米国での住宅需要が急増したことでした。2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、米国でも経済活動が停滞しました。

しかし、FRB(連邦準備制度理事会)によるゼロ金利政策の導入に伴って住宅ローンの金利が下がったため、多くの人々が一斉に住宅を購入したのです。

コロナ禍によって在宅ワーカーが増えたこと、人口の密集する都市の中心部から郊外への転居を希望する方が増えたことが、住宅購入意欲の増加につながりました。また、住居用としての購入のみならず、不動産投資を目的として住宅を購入するケースもあり、米国における住宅建築の着工件数は、リーマン・ショック前の2006年(平成18年)以来の高水準となったのです。

米国では2×4(ツーバイフォー)と呼ばれている木材の骨組みと合板パネルを使った建築が主流であるため、住宅建築ラッシュとなった結果、住宅用木材の需要が増し、木材の値段が高騰しました。

米国・シカゴの木材先物価格によると、2020年(令和2年)4月上旬から2021年(令和3年)4月上旬にかけての1年間で、木材の価格が約4倍に上昇しています。

米国でのこの木材の高騰が世界的に波及しました。ただし、2021年5月末の時点でシカゴの木材先物価格は下落傾向にあります。しかし、昨年5月末の数値と比較すると約3.5倍になっており、木材価格の高騰が鎮静化しつつあるのかは今後の展開を注視する必要があるでしょう。

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