HEMS(ヘムス)とは?
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略です。
家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムです。
家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりします。
政府は2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しています。
電気の「見える化」でエネルギーをムダなくかしこく使うシステム
HEMSは、家庭での電気機器をつないでエネルギー使用状況を「見える化」したり、各機器をコントロールしてエネルギーの自動制御ができ、節電を快適にします。
HEMS導入のメリット
(1)HEMSを導入すると・・・
HEMSは管理するためのシステムですが、管理のもとになるデータは、スマートメーターから得られます。
従来の電力量計は毎月検針員が訪問して確認していましたが、スマートメーターは30分ごとの電力量をデータとして電力会社へ送信する仕組みを持っています。
スマートメーターから得られるデータは電力会社でビッグデータとして蓄積され、さまざまなことに活用されます。
その逆をたどる、つまりスマートメーターから得られたデータを用いてHEMS経由で家庭用電化製品をコントロールしていくのが、HEMSの考え方です。
HEMSを導入すると次のようなメリットがあります。
① 節電できてしかも快適
あくまでも大半の家電製品がHEMSに接続されていることが前提となりますが、HEMSの普及によって節電に効果があると言われています。
どの機器がどのくらい電力を消費しているか、どの時間帯の電力消費が多いか、同じような家族構成・ライフスタイルの家庭と比べて自宅の電力使用状況のどこに問題があるのかなど、電力消費に対する意識を高めることによって、節電志向が高まると言われています。
また、オン・オフだけでない微妙な調整が可能な家電(例えばエアコンの温度調整など)については、適正なレベルに自動で調整してくれるという機能も、今後現れると期待されています。
IoT家電を紹介した際にもふれましたが、すべてAIが最適化してくれるわけです。