家を建ててから「コンセントの位置や数に失敗してしまった」とならないように、どんなところに失敗してしまったかを知っておくことが大切です。
- コンセントの数が足りない
- 欲しい場所にコンセントがない
- 多めにコンセントを設置したけれど使っていない
- 家具を置く場所にコンセントがある
- コンセントの位置が低くて使いづらい
上記の事例は、コンセントを使うことをイメージせずに計画されてしまうことで起きてしまいます。
コンセントは、住む人の生活スタイルによって必要な場所が変わります。
ですから、計画するときは、ちゃんと自分がどのように生活し、コンセントがどの位置にあれば便利か想像して計画することが大事です。
欲しい場所や位置にコンセントがないのは生活に不便さを感じる
コンセントの失敗で多いのが「欲しい場所にコンセントがない」ということです。
どんな事例があるかというと下記をご覧ください。
- コンセントがなくて掃除機のコードが届かない
- この部屋でパソコンを使いたいけれどコンセントがない
- 台所でミキサーを使いたいのに近い場所にコンセントがない
- エアコンを取り付けたいけれど、その位置にコンセントがない
- スマートフォンの充電用にコンセントがあると便利なのに……
使いたい場所にコンセントがないと他の部屋のコンセントを使うしかありませんし、距離が遠ければ遠いほどコードも長くなります。
コンセントの位置は、「この部屋でどんなものを使うか」を考えて計画することが大事です。
「ここにコンセントがあれば便利だ」ということをポイントにして計画を立てましょう。
コンセントの高さは?
コンセントの高さは一般的に床から25cm(床からコンセント中心位置までの高さ)の高さです。
ただし、エアコンや掃除機など使うものによって高さが異なるので、下記に目安を記します。
- 一般的なコンセントの高さ:25cm
- 掃除機用の場合:30〜40cm
- 勉強机・書斎机:70〜90cm
- 洗濯機用:105〜110cm
- エアコン用:180〜200cm
※高さは床からコンセント中心位置までの高さとなります
掃除機用のコンセントが一般的なコンセント高さ25cmよりも高い位置にある理由は、掃除機を使うときにあまり屈まなくてもいいようにするためです。
また、トイレの温水便座用のコンセントは、水しぶきが飛ぶことを考慮して、機器から少し離れた位置にコンセントを設けるといいでしょう。
このように、コンセントの抜き差しの頻度や使用する機器の特性を考えてコンセントの位置を決めましょう。
コンセントの位置と数は?
コンセントの数の目安は下記のようになります。
- 居室4.5〜6畳:3個
- 居室6〜8畳:4個
- 居室8〜10畳:5個
- キッチン:6個
- ダイニング:4個
- 洗面所・廊下・トイレ・玄関:1〜2個
コンセントの位置を決めるときに、掃除機が使えるかどうかを基準にするといいでしょう。
掃除機は家の中全体で使うものですから、コンセントがなくて使えない場所があると不便になってしまいます。
掃除機のコンセントをどこから取ってどう使うかをイメージすると、必要な位置が見えてきます。
また、部屋のコンセントの数は2畳あたりに一ヶ所が目安です。
部屋の対角線上にコンセントを分けて取り付けると、ほとんど延長コードなしで使うことができます。
コンセントを取り付ける位置を計画するときは、どの部屋でどんなものを使うかを把握しておく必要があります。
コンセントを使うものを一例ですが下記にまとめましたのでご覧ください。
【リビングで使うもの】
- エアコン
- 空気洗浄機
- テレビ
- DVDレコーダー
- 音響機器
- スタンドライト
- 電話
- スマートフォン・タブレット・パソコン
- インターネット機器・プリンター
- 掃除機
- アイロン
- ホットカーペット・ストーブ
【キッチンで使うもの】
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 電気ポット・電気ケトル
- オーブントースター
- ミキサー・ハンドミキサー
- コーヒーメーカー
- 炊飯器
【ダイニングで使うもの】
- ホットプレート
- ポット・電気ケトル
- スタンドライト
- ノートパソコン
- 掃除機
【洗面所で使うもの】
- ドライヤー
- 洗濯機
- 電気ヒーターなどの暖房器具
- 掃除機
- 電動歯ブラシの充電
【玄関・廊下で使うもの】
- 掃除機
- 電話(子機)
- 除湿機・乾燥機
【トイレで使うもの】
- 温水便座
【外で使うもの】
- 高圧洗浄機
- 照明器具
- 電動工具